BtoBマーケティングとは?
BtoBマーケティング(btob marketing)とは、BtoB企業のマーケティングのことで、「企業に対して顧客価値を創出する戦略や仕組み、そしてそのプロセス」のことである。BtoBマーケティングを4Pフレームワークに当てはめて定義すれば、BtoBマーケティングとは「企業に対して、売れる商品を作る、売れる場所で売る、売れる値段で売る、売れる売り方で売る」ための戦略やプロセス・活動となる。具体的な活動内容としては、下記図のBtoBマーケティングサイクルを回すこととなる。このBtoBマーケティングサイクルが「BtoBマーケティングの全体像」である。
BtoBマーケティングの20の成功事例
それでは、BtoB企業のマーケティング活動の成功事例をご紹介する。ここでご紹介する事例は、デジタルとリアルを融合させたBtoBマーケティングや営業戦略の成功事例をご紹介する。
株式会社アシスト様
最初にご紹介するのは、株式会社アシスト様だ。2015年から弊社ではさまざまなご支援を行っている。
株式会社アシスト様は、ソフトウェアの販売、技術サポート、教育およびコンサルティングなどを行うIT企業だ。
2015年当時、株式会社アシスト様は、WEBでの情報収集が当たり前になっていると感じ、WEBを活用した新規リード獲得に取り組んでいた。SEO対策やコンテンツライティングなど、PV数を増やすための基礎知識をゼロから学んだ。その結果、PV数は順調に伸びたが、肝心のリード獲得という課題が残ってしまった。
そこで、2016年から弊社と一緒に、サイト改善を始めた。離脱箇所を特定しユーザー導線改善を行うなど、PVが増加したにも関わらずリードが獲得できない原因を探り、1つ1つ解消していった。
その結果、苦戦していたリード獲得も月100件ペースで安定的に獲得できるようになった。この成功体験が社内意識の変化をもたらし、1部門から3部門へとWEB活用の範囲を広げていくことにも成功した。
株式会社アシスト様のBtoBデジタルマーケティング成功事例「CVR2倍と社内意識改革に成功」
フジモリ産業株式会社様
フジモリ産業株式会社様は「プラスチック」と「建材」という2つの大市場で活躍するメーカーだ。2017年に弊社はWEB改善のご支援を行なっている。
当時、フジモリ産業株式会社様は、お客様になっていただけそうな企業の代表電話からアポイントを取るという営業手法を展開していた。しかし、『アポを案件化できるかどうかはタイミングに左右されること』が問題化していた。タイミングが良ければすぐに商談になるが、そうでなければそのタイミングが来るまで通い続けなければならない。
こういった課題を解消するため、弊社と一緒にWEB改善に取り組んだ。メインで取り組んだ改善は、WEBサイト上で「サンプル請求」ができるようにすることだ。ニッチな製品を扱っているためSEO対策のためのキーワードが見つからなかった。そのためSEO対策は諦め、サイトに来訪しているユーザーからのCVRを高める施策としてサンプル請求の仕組みを構築した。
サイト改善を行ったのが2017年の10月だ。そして成果はその直後にあらわれた。毎月1から2件程度だった問い合わせが、11月には5件まで増加したのである。年間では約60件のCVにつながっており、そしてそのほぼ全てが商談につながっている。
フジモリ産業株式会社様のBtoBデジタルマーケティング成功事例「SEO対策をせずにCVRを5倍に」
以下のようなPDF資料が無料でダウンロードできます。御社の戦略立案のヒントになるかもしれないのでお気軽にお申し込みください。
戦略と計画の立て方、施策と手法選定の仕方、KPIの可視化の仕方、PDCAの回し方などについてわかりやすくまとめたPDF資料

BtoBマーケティング戦略立案の4つのパワポ・エクセルテンプレート
ICP(理想的な顧客像)を定義してABMを推進するABMプロセスをまとめた資料
積水樹脂株式会社様、富士フイルムホールディングス株式会社様、山洋電気株式会社様、キヤノンマーケティングジャパン株式会社様などの成功事例です。どんな取り組みをしてどんな成果が得られたのか?がわかります。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社様
日本国内でキヤノン製品の販売、サポートをおこなうのがキヤノンマーケティングジャパン株式会社様(キヤノンMJ様)だ。2017年ごろから弊社はWEB改善のご支援を行なっている。
当時、キヤノンMJ様には、「取り扱う製品が多く営業担当が全てのお客様を訪問することが難しい」という課題を持っていた。さらに、お客様の購買プロセスが変化しWEBサイトで製品を検討してから購入するようになったという購買プロセスの変化も感じとっていた。
このような状況に対処するため、弊社と一緒にWEB改善に取り組んだ。主にSEO対策やホワイトペーパーの強化を行なった。またSEO施策やホワイトペーパー施策が成功しているかどうかを確認するためPDCAも伴走支援した。
その結果、さまざまな製品で成果がでた。
- (WEB会議システム)PVは5から6倍に、CVもなかったのが毎日来るようになった
- (プロジェクター)対前年比月間CVが2.6倍
- (A4レーザー複合機)自社のECサイトでの販売台数が20%成長
- (業務用の特殊プリンター)集客数が3倍、リードが1.7倍
キヤノンマーケティングジャパン株式会社様のBtoBデジタルマーケティング成功事例「PDCAを回して大きな成果を達成」
BtoBマーケティング大賞2024受賞「山洋電気株式会社様」
山洋電気株式会社様は、主に産業用モータ、冷却ファン、医療現場やデータセンターなどの電源トラブルを防ぐ無停電電源装置(UPS)を製造する電気機器メーカーだ。弊社は2019年ごろからご支援を行なっている。
当時、山洋電気株式会社様には、(1)2009年から始めたWEBマーケティングがパターン化していた、(2)WEBリニューアルの際には『なぜそう変えるべきか?』の根拠がなく話がまとまらなかった、(3)本来別々に議論すべき構成とデザインの話が混ざってしまった、といった課題を抱えていた。
こういった課題を解消するため、弊社と一緒にWEBのPDCAに取り組んだ。PDCAをどうまわせばよいか、何をKPIにすべきかなどの勉強会を実施した後、具体的な改善策に落とし込んでいった。
改善の結果、コロナ禍にも関わらず、コンバージョン件数が8〜10倍にまで増加した。
山洋電気株式会社様のBtoBデジタルマーケティング成功事例「コロナ禍でも伴走型PDCAでCV件数8〜10倍」
株式会社日立ソリューションズ東日本様
株式会社日立ソリューションズ東日本様は、製造業、流通業、自治体や金融機関などのシステムエンジニアリングやソフトウェアエンジニアリングをおこなうIT企業だ。弊社は2016年ごろからご支援を行なっている。
当時、株式会社日立ソリューションズ東日本様には、「営業一人当たりの売上高を伸ばすにはどうするべきか」という課題があった。
こういった課題を解消するため、弊社と一緒にデジタルマーケティング(WEBやメールを使った営業活動)の推進に取り組んだ。主に、WEBを活用したリードジェネレーションと、メール(MAツール)を活用したリードナーチャリングだ。SEO対策の強化、オンラインセミナーの改善、MAを活用したリードナーチャリングシナリオの設計など、さまざまな施策を複数の商材に対して展開した。
その結果、以下のような成果を達成している。
- 全体的な成果としてPVが約5年で約8倍、CVが約10倍
- MAの自動化により仕事が効率化し最終的な契約の確度が向上
株式会社日立ソリューションズ東日本様のBtoBデジタルマーケティング成功事例「リード獲得、MA活用、商談創出、差別化を伴走型で支援」
富士フイルムホールディングス株式会社様
富士フイルム株式会社様へのご支援は、2018年ごろから行なっている。
当時、富士フイルム株式会社様は、『Web活用で新規案件を獲得』を目的に、試験的にいくつかの事業に絞って、BtoBデジタルマーケティングを開始していた。ちょうどマーケティングオートメーション(MA)も日本に入りはじめた時期であったため、顧客の見える化ツールとして導入した。MAツールを使いこなせればなんとかなるのではないか?と考えていたこともあり、MA活用を中心に施策展開していた。しかし、次第に『BtoBデジタルマーケティングはMAだけではないな』と感じるようになり、基礎からBtoBデジタルマーケティングを学ぶことの必要性が高まっていた。
そこで弊社は、BtoBデジタルマーケティングの基礎が学べる勉強会を実施した上で、BtoBデジタルマーケティングの伴走支援を行った。主に、毎月データでKPIを管理して成果を確認しながらPDCAを回す支援を行なった。その結果以下のような成果が得られた。
- Webサイトへの年間のアクセス数が4倍
- 『年間数件程度』だったサンプル請求数が現在は『年間100件以上』に急増
- シナリオメールを継続的に実施することでリード育成に成功
- MAからセミナー案内のメールを配信し高額商材にもかかわらず商談や案件獲得にもつながった
- KPIを管理して成果を確認しながらPDCAを回す習慣を事業部に根付かせられた
そしてこのような成果が認められ、弊社のノウハウをまとめたフレームワーク「FAMメソッド(富士フイルム・ALUHA・マーケティング・メソッド)」の構築も行なった。「FAMメソッド」は、BtoBデジタルマーケティングの「人材育成の効率化」「スキルレベルの統一」、さらには「業務プロセスの標準化」などを狙ったフレームワークである。
FAMメソッドの主な内容は以下のとおりである。
- リードジェネレーションフレームワーク
- リードナーチャリングフレームワーク
- ターゲティングフレームワーク
- 商談創出フレームワーク
- デジタルマーケティングの実行計画の立て方フレームワーク
- コンテンツ作成フレームワーク
今後、このFAMメソッドを社内のさまざまな事業に展開していく予定だ。
富士フイルムホールディングス株式会社様のBtoBデジタルマーケティング成功事例「戦略フレームワークの構築事例」
PDF資料の主な内容
- 「重要性・リテラシー」の障壁を突破するALUHA式プロセスとは?
- ALUHA式プロセスで重要視している「相思相愛」とは?
- 手順1:対象商材の選定(どういう商材を選定すると良いか?を解説)
- 手順2:選定商材の「優良顧客リスト」を作成し貢献度調査を行う(何を聞き出せば良いかを解説)
- 手順3:相思相愛の状態を具体的に把握
- 手順4:小さな成功体験を作り出す「武器コンテンツ」を作成(どんなコンテンツを作れば良いかを解説)
- 手順5:休眠顧客・休眠リードにメール配信
- 手順6:売上のきっかけを作り出す!
- なぜALUHA式プロセスは小さな成功体験作りに良いか?
- ALUHA式プロセスの応用
- 新商品の場合はどうするか?
- 顧客貢献度調査ができない場合はどうするか?
株式会社アシスト様
株式会社アシスト様は、ソフトウェアの販売、技術サポート、教育およびコンサルティングなどを行うIT企業だ。2015年から弊社ではさまざまなご支援を行っており、2021年ごろから西日本支社の支援も行なっている。
当時、株式会社アシスト様は「今の優良顧客を維持しつつ、次の優良顧客を育成する」という会社方針のもと、営業と技術の知見を融合した新しい営業・マーケティング手法を模索していた。
そこで弊社は、「次の優良顧客を育成する」ために、以下のようなABMプロセスを伴走支援した。
- 今の優良顧客をリストアップ
- リストアップした優良顧客との取引に詳しい営業担当へ「顧客が解決できてよかった」と考える課題をヒアリング
- 顧客が解決できてよかった課題を元にソリューション提案のコンテンツを作成
- ソリューション提案のコンテンツをデジタル化して、ターゲットアカウントに対して提案し、営業案件化を狙う
この支援の結果、以下のような成果を得た。
- 顧客が解決できてよかった課題を軸に、ターゲットアカウントへの価値提案と案件創出に成功
- メルマガ経由での資料請求の割合が約4.6倍に増加
株式会社アシスト様のABMコンサルティング成功事例「ターゲットアカウントへの強みを活かした価値提案と案件創出の成功事例」
積水樹脂株式会社様
積水樹脂株式会社様は、樹脂材料と他素材を組み合わせた複合材料で新たな価値を創造する化学メーカーだ。2020年ごろから弊社はWEB改善やメルマガ改善のご支援を行なっている。
当時、積水樹脂株式会社様には、「Webサイトが案件を創出するようなものになっていない」という課題があった。
そこで弊社は、主に3つの支援を行なった。1つ目は、「既存顧客や既存リードからの商談を創出するためのオンラインセミナーの支援」、2つ目は「メルマガの定期発行の支援」、3つ目は「WEBの改善支援」である。この支援の結果以下のような成果を得た。
- セミナーをきっかけとして設計図書に織り込まれた金額はかなりの額になった
- メルマガの定期発行で問い合わせ件数が12倍に増加した
- Webサイトの改善で狙った分野の製品への問い合わせが5倍になった
積水樹脂株式会社様のBtoBマーケティング成功事例「MAとWEB活用による商談創出と問い合わせ件数増加事例」
グループウェアを開発するIT企業A社の成功事例
IT企業A社は、グループウェアを開発・販売する企業だ。
当時、A社は、グループウェアのユーザーに対するクロスセルやアップセルに課題を抱えていた。有料オプションやより高額なプランへの変更提案がなかなかできずにいた。
そこで、弊社では以下のマーケティングプロセスの実行支援を行なった。
- クロスセルやアップセルを狙いたい既存ユーザーのリストを整理
- そのリストに対しての課題調査アンケートを設計
- リストに対してメールを使ってアンケート調査を実施
- 回答結果の分析
- 分析結果から顧客の課題や悩みを把握
- その課題や悩みに対するソリューション提案書(営業提案書)を作成
- ソリューション提案書を活用し営業活動を展開
この支援の結果、アンケート回答者から営業案件を30件程度創出することに成功した。
セキュリティー製品を販売するIT企業B社の成功事例
IT企業B社は、セキュリティー製品を開発・販売する企業だ。当時、B社は、「WEB営業を強化したいがやり方がわからない」といった課題があった。
そこで、弊社は、WEBのPDCA、SEO対策の強化、ホワイトペーパーの強化などの支援を行なった。どんなコンテンツを公開すればSEO対策できるのか、CVを取るためにどのようなホワイトペーパーが必要なのかなど、具体的なコンテンツ案を設計し制作を支援した。さらに、「KPIを可視化しSEOやホワイトペーパー施策が成功しているのかどうか?」を確認できるようにPDCAサイクルの回し方についても具体化した。
その結果、アクセス数が3.5倍、CV件数も2.3倍に増加した。
IT運用ツールを販売するIT企業C社の成功事例
IT企業C社は、IT運用ツールを販売する企業だ。当時、C社は自社のハウスリストから営業送客できる案件創出に悩んでいた。
そこで弊社は、以下のメールマーケティングと営業案件創出支援を行なった。
- ハウスリストに対しての課題調査アンケートを設計
- リストに対してメールを使ってアンケート調査を実施
- 回答結果の分析を支援
- 分析結果から回答者に対する営業提案の内容を具体化
この支援の結果、大口案件を獲得することに成功し、アンケートからの営業案件創出の仕組みを社内に定着させることに成功した。
PDF資料の主な内容
- 「重要性・リテラシー」の障壁を突破するALUHA式プロセスとは?
- ALUHA式プロセスで重要視している「相思相愛」とは?
- 手順1:対象商材の選定(どういう商材を選定すると良いか?を解説)
- 手順2:選定商材の「優良顧客リスト」を作成し貢献度調査を行う(何を聞き出せば良いかを解説)
- 手順3:相思相愛の状態を具体的に把握
- 手順4:小さな成功体験を作り出す「武器コンテンツ」を作成(どんなコンテンツを作れば良いかを解説)
- 手順5:休眠顧客・休眠リードにメール配信
- 手順6:売上のきっかけを作り出す!
- なぜALUHA式プロセスは小さな成功体験作りに良いか?
- ALUHA式プロセスの応用
- 新商品の場合はどうするか?
- 顧客貢献度調査ができない場合はどうするか?
製造DXを支援するIT企業D社の成功事例
IT企業D社は、製造DXを支援する企業だ。当時、D社は、新規事業として立ち上げたばかりであったため「自社の認知拡大とリード獲得」といった課題があった。
そこで、弊社は、認知拡大のためのSEOコンテンツを数十本程度、企画設計し納品した。またSEOコンテンツからリード獲得するためのホワイトペーパーも同様に企画設計し、制作を支援した。さらに、SEOやホワイトペーパーの施策のKPIを可視化し、成果につながっているかどうかも確認できるように支援した。
その結果、1年でアクセス数が8倍、CV件数も6倍に増加した。
計測機器メーカーE社の成功事例
E社は計測機器メーカーで、限られた市場に対するビジネスを展開している。当時、E社は、限られた市場の中でも、認知度はある程度取れておりWEBサイトのアクセス数も比較的多い状況であった。しかしながら、WEBからの問い合わせがほとんどなく、営業にWEBを活用できていない状況であった。
そこで、弊社は、E社のWEBサイトの導線分析を実施。直帰率や離脱率の高いページから導線改訂を行なった。また同時に、どのようなホワイトペーパーが必要か?も検討し、ホワイトペーパーの設計と製作も支援した。
その結果、SEO対策などは全く行うことなく、導線改訂とホワイトペーパーの強化だけでCV件数9倍を達成した。
組み込み開発を展開するIT企業F社の成功事例
IT企業F社は、自動車やFA機器などを対象にした組み込み開発を行っているIT企業だ。当時、F社は、「専門的でニッチな市場であるためWEB活用はできない」「お客様はWEB検索して問い合わせなどしてこない」といった考えが社内に根付いており、なかなかWEB活用に踏み出せない状況であった。
そこで、弊社は、事前にデジタル活用との相性分析を行い、その結果を提示した上で、試験的にこの商材からデジタルマーケティングを実施してみては?と提案。それが受け入れられ、SEO対策とホワイトペーパー作りを支援した。
その結果、アクセス数が5倍に増加し、CV件数も7倍に増加した。アクセス数に至っては、F社のWEBサイトの中で、No1のアクセスを稼ぐページとなり、問い合わせもくるようになったことから、社内で大きな反響を得た。その後、さまざまな事業でWEB活用が検討されるようになっている。
産業機器などの部品メーカーG社の成功事例
産業機器などの部品を製造・販売するG社は、業界での知名度も高かったため、WEBサイトを公開すると、毎月それなりの問い合わせが発生していた。しかしマーケティング担当者は「ほとんど何もしていないのに問い合わせが来るということは、ちゃんとやればもっと取れるのでは?」と考えていた。しかし、自社サイトのどこからどのように改善すべきかがわからず、困っていた。
そこで弊社は、「現在のWEBサイトのKPIを可視化」することから支援を始めた。そしてKPIをみて「どこが悪いか」を的確に判断し、そのKPIを改善する施策を展開した。毎月KPIを可視化しては、改善するという作業をひたすら繰り返し、PDCAを回し続けた。
その結果、アクセス数が4倍、CV件数も3倍に増加した。この活動が評価され、現在ではグローバルのWEBマーケティングにも取り組んでいる。
電子機器の部品メーカーH社の成功事例
電子機器の部品メーカーH社は、自社製品のWEBサイトを公開していたが、カタログサイトのようになっており、アクセスも問い合わせもほとんどない状況であった。また、社内には、「マニアックな製品であるためWEBでリード獲得するのは無理ではないか?」といった先入観が蔓延していた。
そこで弊社は、事前にデジタル活用との相性分析を行なった。その結果、もしかしたらWEBでリード獲得できる可能性があることがわかり、その内容をH社に提示した。そして、試験的にやってみようということとなり、実際にSEO対策とホワイトペーパー強化を実施した。
その結果、1年でアクセス数が4倍、CV件数も3倍に増加した。比較的短期間で成果が見え始めたため、社内の意識も徐々に変わり始め、現在では他の製品や事業でのWEB活用も検討されている。
セキュリティー製品を販売するJ社のアカウント営業成功事例
セキュリティー製品を販売するJ社のアカウントセールスには、ターゲットアカウントとの接点創出と関係深耕が困難という課題があった。継続的にアプローチをするために提案できるネタや課題ヒヤリングなどを行っていたが、なかなか商談につながっていない状況であった。
そこで弊社は、以下の支援をJ社に行った。
- J社のアカウントセールスからターゲットアカウントの課題をヒヤリング
- その課題内容をベースに解決方法をまとめたWEBコンテンツを企画設計
- WEBコンテンツを公開後、その内容をまとめたメルマガを作文
- そのメルマガをターゲットアカウントに配信
- 配信後、再度、課題ヒヤリングに戻り、継続的なメルマガ配信を実施
この結果、あるターゲットアカウントから実際に問い合わせが入り、その問い合わせがきっかけで、大口案件の受注につながった。それ以降、課題を軸にしたコンテンツ作成が社内に広がり、WEBとメールを活用したアカウントセールスの社内浸透に大きく貢献している。
PDF資料の主な内容
- 「重要性・リテラシー」の障壁を突破するALUHA式プロセスとは?
- ALUHA式プロセスで重要視している「相思相愛」とは?
- 手順1:対象商材の選定(どういう商材を選定すると良いか?を解説)
- 手順2:選定商材の「優良顧客リスト」を作成し貢献度調査を行う(何を聞き出せば良いかを解説)
- 手順3:相思相愛の状態を具体的に把握
- 手順4:小さな成功体験を作り出す「武器コンテンツ」を作成(どんなコンテンツを作れば良いかを解説)
- 手順5:休眠顧客・休眠リードにメール配信
- 手順6:売上のきっかけを作り出す!
- なぜALUHA式プロセスは小さな成功体験作りに良いか?
- ALUHA式プロセスの応用
- 新商品の場合はどうするか?
- 顧客貢献度調査ができない場合はどうするか?
自動車部品メーカーK社の営業送客成功事例
自動車部品を製造するK社には、ハウスリストからなかなか問い合わせが来ないという課題があった。ニッチな商材であるためハウスリストの数も増やすことが難しく、今保有しているリストからいかに問い合わせを発生させるか?が課題であった。
そこで弊社は、以下の支援を行なった。
- ハウスリストに対しての課題調査アンケートを設計
- リストに対してメールを使ってアンケート調査を実施
- 回答結果を分析
- 分析結果からホワイトペーパーを設計し作成を支援
- そのホワイトペーパーをハウスリストに配信
アンケート回答を分析し、リードの課題を把握した後、課題解決につながるホワイトペーパーを作成しメルマガで配信した。その結果、過去最高のCV件数と営業送客件数を獲得することに成功した。
BtoB製造業L社のグローバルマーケティング成功事例
BtoB製造業L社には、東南アジアの市場開拓が課題であった。現地法人の担当者もどのように開拓すべきかで悩んでいた。そこで弊社は、以下の支援を行なった。
- 各営業拠点から名刺データを収集し東南アジア地域のハウスリストを整理
- そのリストに対してどのようなメルマガを配信すべきか?を検討
- 私信風のメルマガを企画設計しメールの文面を添削しメルマガを配信
この結果、いままで名刺交換しただけで終わっていたリードからの問い合わせを獲得することに成功した。また私信風にしたことで、メルマガに返事も来るようになり、コミュニケーションも取れるようになった。
製紙メーカーM社のリードナーチャリングの商談創出成功事例
製紙メーカーM社は、パッケージや台紙などの紙を製造しているメーカーである。自社の紙を顧客に活用してもらうため紙の見本帳を営業ツールとして活用しているが、見本帳を見込み客に見せる機会が減ってきているのが課題であった。
そこで弊社は以下の支援を実施した。
- 営業部門が保管している名刺データを収集し見込み客リストを作成
- そのリストに対して紙の選定に関する課題や悩みをアンケートで調査
- その課題・悩みからどのようなメルマガを配信すべきかを企画設計
- メルマガのテーマを決めて毎月配信できるようコンテンツの準備を支援
- コンテンツを作成したらメルマガ化して継続的に配信
この支援の結果、見込み客から継続的に課題の情報収集ができるようになり、メルマガも継続的に配信できるようになった。さらにメルマガを見たリードから見本帳の請求も来るようになり、営業案件獲得にも成功している。
成功事例から学ぶ成功のポイント「成功しているBtoB企業の共通点」
ご紹介したBtoBマーケティングに成功している企業には共通点がある。その共通点を4つご紹介する。
- KPIを最小化して生産性を高める
- KPIを可視化してやるべきこととやらなくていいことを決める
- やったことに対しての成果を数値で確認する
- リードや顧客の課題を把握する業務を怠らない
KPIを最小化して生産性を高める
1つ目の成功のポイントは、KPIの最小化だ。BtoBマーケティングではさまざまなKPIを設定する。例えば下記のコラムでは、BtoB営業のKPIの例をご紹介しているが、かなり多くのKPIが存在する。
これらのKPIを全て改善しようとすると、膨大な工数が発生する。さらにKPIはシーソーゲームのように何かのKPIを高めると何かが下がるといったことも発生する。
そのため、BtoBマーケティングを効率よく推進し成功に導くには、適切なKPIを選定し、そのKPIの数を最小化することが重要だ。こうすれば、効率よく生産性を高めて、少人数でもBtoBマーケティング活動を展開できるようになる。
KPIを可視化してやるべきこととやらなくていいことを決める
2つ目の成功のポイントは「やるべきこととやらなくていいことを決める」だ。BtoBマーケティングは、リードジェネレーションやリードナーチャリング、インサイドセールスなど、やるべき施策が多い。
例えば、BtoBのWEBマーケティングで考えてみよう。WEBマーケティングでは、SEO対策、広告、LP制作、ホワイトペーパー作り、導線設計、原稿作成、デザイン、コーディングなど、数多くの業務がある。これらを同時に進めることができれば理想的であるが、複数事業・複数商材のWEBマーケティングを行い、かつ、少人数体制で実施し、さらに、事業部からのWEB更新依頼などを随時こなしている場合、とてもじゃないが、時間が足りなくなる。
こういった場合、KPIを可視化して、数値の悪くなっている業務のみに時間や予算を集中させることが重要だ。つまり、今やるべき施策・業務は何か?をKPIから判断し、そこに時間や予算を集中させるのである。
このようにして進めることで、効率よくBtoBマーケティングを推進できるようになる。
やったことに対しての成果を数値で確認する
3つ目の成功のポイントは「やったことに対しての成果を数値で確認する」だ。BtoBマーケティングは業務に終わりがないため、次から次に新しい業務が発生する。そのため、「やりっぱなし」になっていく傾向がある。これでは、やったことに対して成果がでているのかどうかわからない。だからこそ、「やったことに対しての成果を数値で確認する」ことは非常に重要だ。
リードや顧客の課題を把握する業務を怠らない
4つ目の成功のポイントは、「課題の把握」だ。BtoBマーケティングでは、ホワイトペーパー、セミナー、展示会、メルマガなどさまざまな施策を展開する。その際に、その施策の精度(成功する可能性)を高めるためには「課題をついているかどうか?」が重要だ。課題を把握していなければ、各施策が仮設ベースの施策になってしまうため、成功確率が減る。だからこそ、課題の把握は成功するために非常に重要だ。
以上が成功事例のBtoB企業に共通する成功のポイントだ。適切なKPIを選定し、KPIの数を最小化した上で、継続的にKPIを可視化してやるべきことの優先度を決め、改善の成果を確認し続けることが成功の秘訣と言える。そして、KPIの少しでも高めるために、課題を把握し続けなければならない。
PDF資料の主な内容
- 「重要性・リテラシー」の障壁を突破するALUHA式プロセスとは?
- ALUHA式プロセスで重要視している「相思相愛」とは?
- 手順1:対象商材の選定(どういう商材を選定すると良いか?を解説)
- 手順2:選定商材の「優良顧客リスト」を作成し貢献度調査を行う(何を聞き出せば良いかを解説)
- 手順3:相思相愛の状態を具体的に把握
- 手順4:小さな成功体験を作り出す「武器コンテンツ」を作成(どんなコンテンツを作れば良いかを解説)
- 手順5:休眠顧客・休眠リードにメール配信
- 手順6:売上のきっかけを作り出す!
- なぜALUHA式プロセスは小さな成功体験作りに良いか?
- ALUHA式プロセスの応用
- 新商品の場合はどうするか?
- 顧客貢献度調査ができない場合はどうするか?
失敗のポイント(つまずくポイント)
逆に成功事例の企業でもつまずいたポイントがいくつかある。よくあるつまずきポイントをご紹介しよう。
- 成果が先か業務が先か(やる前から効果・成果を問われる)
- マーケティングに対する理解不足、リテラシー不足
- 言葉の一人歩きによる認識齟齬の発生
- BtoBマーケター不足(ひとりぼっちマーケター)、扱う商材も多いとさらに大変
- マーケティングコンテンツ作成が進まない
- 他部門連携がスムーズでない、場合によっては部門間対立も
上記は成功事例でご紹介した企業だけでなく、その他弊社のお客様の社内でよく発生する失敗のポイントだ。こういったポイントが社内障壁となり、BtoBマーケティングをうまく推進できなかったり、推進できても失敗してしまうことになる。
これらのポイントの詳細と解消するコツについては下記のコラムで詳しく解説している。
















