クラウドの名刺管理アプリおすすめ8選|クラウドによる名刺管理のメリットと注意点

クラウドの名刺管理アプリおすすめ8選|クラウドによる名刺管理のメリットと注意点
Last Updated on 2024年9月7日 by 荻野永策
ご注意事項
ここでご紹介している名刺管理ツールやアプリに関する内容は、記事執筆時に調査した内容です。そのため最新の情報と正誤している可能性もございますので、正誤確認については、名刺管理ツールの公式サイトをご確認ください。

BtoBマーケティング営業戦略では見込み客の情報は非常に重要だ。そのメインとなるのが名刺である。しかし、名刺交換で得る見込み客の情報が、社内の至るところに散らばったままではせっかく得た情報を活かしきることができない。そこで役立つのが名刺管理ツールだが、種類が多すぎてどれがいいのかわからないという悩みも多い。本稿では、無料で使えるクラウド名刺管理アプリを紹介する。導入検討の際にぜひ、役立ててほしい。

クラウド名刺管理アプリとは

クラウド名刺管理アプリとは、日常的に増えていく個人や社内メンバーが得る名刺情報をクラウド上で一元的に管理できるツールである。クラウドに保存するためオフィス以外からでも名刺情報の入力や確認が可能になる。

たとえば、リモートワークをする営業担当者も、出先や移動中の時間を活用して名刺情報の追加作業ができて便利である。名刺を受け取った後、放置してしまう可能性を減らすことができる。

放置されている名刺から商談を作る方法
過去に交換した名刺から商談や案件を作り出す方法と成功事例をまとめたPDF資料をダウンロードできます。もしかしたら御社でも商談や案件につなげることができるかもしれませんので、ぜひヒントにご活用ください。

名刺データから商談を作り出した成功事例

PDF資料の主な内容

  1. アンケートメールを名刺リストに送付して商談を作ったIT企業の事例
  2. オンラインセミナーのメールを名刺リストに送付して商談を作った製造業の事例

どんなPDF資料か目次・内容を確認する

法人向けと個人向けのサービス内容比較

クラウド名刺管理アプリには個人向けと法人向けのサービスがあり、目的や状況に合わせて使い分けたい。
違いとしては、下記の点が挙げられる。

  • 価格
  • 機能
  • スキャンの手間
  • デバイス対応
  • 取り込み方法

クラウドで名刺管理するメリット

名刺管理アプリは、クラウドで管理できるものと端末のみで管理するものがある。クラウドで名刺管理をするメリットとして下記の3つが挙げられる。

  • データの紛失リスクがない
  • 保存できる容量が無制限
  • データの管理や共有が簡単

データの紛失リスクがない

取り込んだデータをすべてクラウド上に保管するため紛失のリスクを回避できる。パソコンやスマホなどの端末を紛失すると、中のデータや情報が外部に流出する恐れがある。

端末が破損すれば、端末だけに保管していたデータまで喪失ということもあり得る。クラウド管理なら、紛失や破損が起きてもデータは無傷で残すことができる。

保存できる容量が無制限

名刺データはすべてクラウド上に保存されるため、取り込む名刺情報が増えてもスマホやパソコンのデータ容量に大きく影響することはない。

名刺管理はテキストだけでなく画像データも取り込んでいくため、名刺の数が増えるにつれ、かなりの容量が必要とされる。容量を気にすることなく使っていける点は大きなメリットだ。

データの管理や共有が簡単

クラウド管理であれば社内のメンバーがそれぞれに入手して取り込んだ名刺情報を簡単に共有できる。

アクセス権を持つメンバーでインターネット環境さえあれば、いつでもどこででも最新の情報を見ることができるのである。

また、CRMやSFAツールなど他の社内システムとも連携できる拡張性の高さも魅力だ。

放置されている名刺から商談を作る方法
過去に交換した名刺から商談や案件を作り出す方法と成功事例をまとめたPDF資料をダウンロードできます。もしかしたら御社でも商談や案件につなげることができるかもしれませんので、ぜひヒントにご活用ください。

名刺データから商談を作り出した成功事例

PDF資料の主な内容

  1. アンケートメールを名刺リストに送付して商談を作ったIT企業の事例
  2. オンラインセミナーのメールを名刺リストに送付して商談を作った製造業の事例

どんなPDF資料か目次・内容を確認する

無料のクラウド名刺管理アプリおすすめ8選

さまざまな種類がある名刺管理アプリの中から、「無料」で「クラウド」で使うことのできるおすすめの名刺管理アプリを8つ紹介する。

Wantedly People

Wantedly People
出典元URL:https://people.wantedly.com/

10枚の名刺を同時撮影し、短時間で一気にデータ化できるためスピード重視の人におすすめできるアプリである。AIが登録されている名刺情報をもとに、関連する情報を自動で見つけ出してくれるので相手との対面時の話題づくりに役立つ。

運営会社ウォンテッドリー株式会社
料金プラン無料
ユーザー/利用者数400万人
個人向け/法人向け個人向け
対応デバイスパソコン・タブレット・スマートフォン
枚数制限無制限
名刺読み取り方法スマホカメラ・スキャナ(同類ツールからの引き継ぎやCSVインポートも可)
データ化方法OCR(自動入力)
セキュリティ対策暗号化
公式サイトhttps://people.wantedly.com/
ダウンロード AppStore
GooglePlay

Eight

Eight
出典元URL:https://8card.net/

撮影した名刺画像をAIが自動的に読み取ってデータ化できる。その反映の正確性や登録データ検索がスムーズな点が魅力だろう。

連絡先アプリとの連携やSNSとしての活用も可能となっている。プライベートで使うツールと切り離して名刺管理をしたいという人にも向いている。

運営会社Sansan株式会社
料金プラン ベーシックプラン:無料
プレミアムプラン:月額480円 OR 年額4,800円
企業向けプレミアム:月額10,000円+参加ユーザー一人あたり400円
ユーザー/利用者数200万人/4,000社
個人向け/法人向け個人/法人
対応デバイスパソコン・タブレット・スマートフォン
枚数制限無制限
名刺読み取り方法スマートフォンカメラ Eight専用スキャナ(郵送対応あり)
データ化方法OCR+オペレーターによる手動入力
セキュリティ対策暗号化
公式サイトhttps://8card.net/
ダウンロード AppStore
GooglePlay

Evernote Scannable

名刺管理もできるEvernote(エバーノート)とは
出典元URL:https://evernote.com/intl/jp

スマホで名刺を撮影してノートにして画像保存しておけば、OCR機能により文字検索も可能なアプリである。

ノートには接点の履歴も記録しておくことができる。有料のプレミアムとビジネスプランでは名刺スキャンが可能となる。

運営会社Evernote Corporation
料金プラン ベーシックプラン:無料
プレミアムプラン:月額600円
ビジネスプラン:月額1,100円
ユーザー/利用者数2億人超
個人向け/法人向け個人
対応デバイスパソコン・タブレット・スマートフォン
枚数制限 ベーシック:ノート数10万枚、容量月間60MB
プレミアム:ノート数10万枚、容量月間1G
ビジネス:ノート数10万枚、容量月間10G
名刺読み取り方法スマートフォンカメラ
データ化方法OCR
セキュリティ対策暗号化
公式サイトhttps://evernote.com/intl/jp
ダウンロード https://evernote.com/intl/jp/download
放置されている名刺から商談を作る方法
過去に交換した名刺から商談や案件を作り出す方法と成功事例をまとめたPDF資料をダウンロードできます。もしかしたら御社でも商談や案件につなげることができるかもしれませんので、ぜひヒントにご活用ください。

名刺データから商談を作り出した成功事例

PDF資料の主な内容

  1. アンケートメールを名刺リストに送付して商談を作ったIT企業の事例
  2. オンラインセミナーのメールを名刺リストに送付して商談を作った製造業の事例

どんなPDF資料か目次・内容を確認する

myBridge

myBridge
出典元URL:https://jp.mybridge.com/home

LINEアカウントでも登録でき、LINEとmyBridge間でテキストや名刺情報の相互利用が可能である。myBridgeのユーザー同士であれば、自動的にアップデートされる相手の昇進や転職の情報を入手できる仕組みになっている。

運営会社LINE Corporation
料金プランすべての機能が無料
ユーザー/利用者数LINEユーザー
個人向け/法人向け個人向け(法人間共有も可能)
対応デバイスPC/iOS/Android
枚数制限上限なし
名刺読み取り方法 スマホカメラによる撮影
無料代行読み取りサービスあり
データ化方法.xls/.csv/.vcf
セキュリティ対策 名刺情報は分割入力
暗号化によるデータ通信
公式サイトhttps://jp.mybridge.com/home

名刺ファイリングCLOUD

名刺ファイリングCLOUD
出典元URL:https://cloud.mediadrive.jp/

OCR処理の文字認識の精度の高さには定評があり、入力や修正の手間がかかりにくいアプリである。名刺情報からの電話やメールの発信、地図表示などがスムーズなので営業活動などでも役立つだろう。営業活動の履歴も効率よく残すことができる。

運営会社株式会社 NTTデータNJK
料金プラン 無料(100枚まで)
スタンダード(1,000枚まで)年間2,400円
法人共有プラン ユーザー数ごとに設定あり 
5人共有/一人あたり5,000枚/年間24,000円~
個人向け/法人向け個人/法人
対応デバイスパソコン、タブレット、スマートフォン
名刺読み取り方法スマートフォンカメラ、スキャン
データ化方法OCR+オペレーターによる手動入力
セキュリティ対策暗号化
公式サイトhttps://cloud.mediadrive.jp/
ダウンロード https://cloud.mediadrive.jp/

WorldCard Mobile Lite

名刺の読み込みは25の言語に対応しており、世界中で使われているアプリなのでグローバルなビジネス環境での活用度が高い。Goolge連絡先やFacebook、Linkedinなどと連携させて使うこともできる。

運営会社Penpower Technology Ltd.
料金プラン 無料版:50枚まで
有料版:860円(クラウド共有可)
ユーザー/利用者数2,000万以上
個人向け/法人向け個人
対応デバイススマートフォン
名刺読み取り方法スマートフォンカメラ
データ化方法OCR(自動入力)
公式サイトhttp://www.penpowerinc.com/
ダウンロード AppStore
GooglePlay
放置されている名刺から商談を作る方法
過去に交換した名刺から商談や案件を作り出す方法と成功事例をまとめたPDF資料をダウンロードできます。もしかしたら御社でも商談や案件につなげることができるかもしれませんので、ぜひヒントにご活用ください。

名刺データから商談を作り出した成功事例

PDF資料の主な内容

  1. アンケートメールを名刺リストに送付して商談を作ったIT企業の事例
  2. オンラインセミナーのメールを名刺リストに送付して商談を作った製造業の事例

どんなPDF資料か目次・内容を確認する

CamCard Lite

CAMCARD
出典元URL:https://www.camcard.jp/lite/

16ヶ国語に対応するアプリで、OCR認識の精度も高めでスピーディーに取り込める。登録した名刺へのメモの追記をはじめ、Todoやリマインダー設定ができる点が他のアプリとの大きな違いだ。連携できる外部CRMツールの種類も豊富にある。

運営会社INTSIGInformationCorporation
料金プラン無料・課金あり
ユーザー/利用者数1億人以上/100万社
個人向け/法人向け個人
対応デバイスパソコン、タブレット、スマートフォン
枚数制限無制限
名刺読み取り方法スマートフォンカメラ、QRコード、メールの署名、スキャン
データ化方法OCR(自動入力)
セキュリティ対策暗号化
公式サイトhttps://www.camcard.jp/lite/
ダウンロード AppStore
GooglePlay

Scannable

EvernoteScannable
出典元URL:https://evernote.com/intl/jp/products/scannable

名刺を撮影するときの認識が早く、手動による面倒な調整や修正の必要がないのが特徴である。Evernoteにデータ保存をすればパソコンやタブレット端末でも活用できる。Evernoteユーザーにとっては使い勝手の良い連携ツールである。LinkedInと連携させることができ、相手の情報があれば自動で追記される。

運営会社Evernote Corporation
料金プラン無料
ユーザー/利用者数個人
個人向け/法人向けスマートフォン
対応デバイススマートフォンカメラ
名刺読み取り方法OCR(自動入力)
セキュリティ対策暗号化
公式サイトhttps://evernote.com/intl/jp/products/scannable
ダウンロード AppStore

無料のクラウド名刺管理アプリ比較表

アプリ名(プラン名)課金名刺情報の取り込み方法おすすめポイント
Wantedly People無料スマホカメラ・スキャナ最大10枚の一括データ化が可能
Eight無料プランありスマートフォンカメラ Eight専用スキャナ(郵送対応あり) ・OCRの読み込み精度が高い
・SNSとしても活用できる
Evernote無料プランありスマートフォンカメラOCR機能でデータ内文字検索も可能
myBridge無料スマートフォンカメラ、スキャン ・LINEとの連携可能
・ユーザー同士の情報は自動更新される
名刺ファイリングCLOUD無料(100枚まで)スマートフォンカメラ、スキャン ・OCRの読み込み精度が高い
・電話、メール、地図にスムーズに移行できる
WorldCard Mobile Lite無料版:50枚までスマートフォンカメラ ・多言語対応
・Facebook、 Google、Linkedinとの連携可能
CamCardLite無料・課金ありスマートフォンカメラ、QRコード、メールの署名、スキャン ・多言語対応
・メモ、リマインダー設定が可能
Scannable無料スマートフォンカメラスピーディーな認識と自動調整で取り込める
放置されている名刺から商談を作る方法
過去に交換した名刺から商談や案件を作り出す方法と成功事例をまとめたPDF資料をダウンロードできます。もしかしたら御社でも商談や案件につなげることができるかもしれませんので、ぜひヒントにご活用ください。

名刺データから商談を作り出した成功事例

PDF資料の主な内容

  1. アンケートメールを名刺リストに送付して商談を作ったIT企業の事例
  2. オンラインセミナーのメールを名刺リストに送付して商談を作った製造業の事例

どんなPDF資料か目次・内容を確認する

個人情報保護法からみたクラウド名刺管理

名刺情報をデータベース化すれば「個人情報保護法」の保護対象となり、法人、個人事業主を問わず個人情報取扱事業者となり、安全管理措置の義務が発生する。データベースとは、パソコンなどで管理するデジタル情報だけでなく紙媒体のリストも含まれる。当然、名刺管理アプリでの管理も該当する。

個人情報取扱事業者は、情報の安全に保護していくための万全な対策を取らなければならない。物理面、技術面でのセキュリティ確保はもちろん、社員による故意、あるいは無意識の流出を防ぐことも忘れてはならない。

OCRだけでなくオペレーター入力がある場合の注意点

名刺管理アプリは、スキャナで取り込む名刺情報を自動読み取りするOCR機能により社内の工数が省ける。

ミスがあれば手動で補正するが、オペレーターによる入力サービスつきのアプリもある。この場合、個人情報の業務委託となるため注意が必要だ。

社外作業者となるオペレーターの信頼性確保については、下記のような厳重な対策が取られている。

  • 身元確認や個人情報保護マネジメントシステム誓約書の締結
  • 個人が特定できないよう名刺情報画像を分割してオペレーターに入力依頼
  • 1つの名刺情報を複数のオペレーターに入力させ、不一致データを弾き出して正確性を確保
  • セキュリティ教育や研修、面談などの定期的な実施
  • アクセスやダウンロードの制限、作業ログモニタリングなどで安全管理

安全なクラウド名刺管理アプリを選ぶポイント

安全なクラウド名刺管理アプリを導入するための3つの選定ポイントを解説する。

プライバシーマーク取得済み
プライバシーマーク(Pマーク)は、個人情報の取り扱いについて、日本情報経済社会推進協会の厳しい審査に合格した企業に付与される。Pマークを取得した提供元であれば、ある程度の信頼性と安全性が担保されると考えられる。

通信が暗号化される
サーバーのセキュリティだけでなく、データを送受信する際に外部に盗み見られる可能性への対策が十分かどうかも確認しておくべきポイントとなる。送受信データの暗号化に対応するアプリを選んだほうがいいだろう。

管理サーバーのセキュリティ
セキュリティ規模の大きい社外のデータセンターで自社サーバーを管理しているアプリ提供元を選ぶとさらに安心だろう。モニター管理や生体認証などセキュリティ体制の信頼性は高まる。

名刺管理から見込み育成や商談創出に成功した事例

名刺管理を行い、メルマガやMAなどを活用して見込み育成や商談創出に成功しているBtoB企業の成功事例をご紹介する。名刺管理からの見込み育成や商談づくりのヒントにしていただければ幸いだ。

【無料】BtoBメルマガ活用の3つの成功事例
「名刺などのハウスリストから商談を作るためのヒント」
(メルマガの企画検討フォーマット付き)

どんな企業が、誰に、どんな内容のメールを、どんな目的で、どういうタイミングでメールを送信し、どんな成果が得られているのか?を簡潔にまとめてご紹介しています

資料の詳細を見る

【無料】オンラインセミナーで個別相談・デモ・見積依頼などの案件・商談を作り出す方法
社内に眠っている名刺を整理し、そこからオンラインセミナーを活用して商談を作り出した方法とその成功事例をまとめた資料

資料の詳細を見る

まとめ

多種多様な名刺管理アプリが存在しているが、それぞれに機能や使い勝手、セキュリティ対策の度合いも異なっている。

初めての導入、もしくはすでに使っている名刺管理に使いにくさを感じている場合は、まずは無料で使えるものを試して検討してみると良いだろう。自分や自社に必要な機能や使い勝手が見えてくるはずだ。

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社ALUHA代表取締役。1979年兵庫生まれのBtoBマーケティングコンサルタント。金沢工業大学大学院にて情報工学を専攻し2003年4月にALUHAを創業。2008年からBtoBに特化したマーケティング支援、営業戦略支援を開始。BtoBマーケティングや営業戦略の戦略立案から、計画実行とPDCA、そして人材育成を伴走型で支援。デジタルとリアルを融合させた戦略設計が得意。毎月全国各地の様々な企業でBtoBマーケティングセミナーを実施中。100社以上でのセミナー講演実績を持つ。大手IT企業、製造業(日立Gr、富士フイルムGr、キヤノンGr、積水Grなど)を顧客に持つコンサルタント。→セミナー講演実績→コンサル実績